千葉県匝瑳市

千葉県の北東部に位置する匝瑳市は、2006年に八日市場市と野栄町が合併して誕生しました。
首都圏からは、電車や車でもアクセスが良好です。2024年3月31日には、銚子連絡道路の延長区域が開通し、さらなる首都圏との連携や交流、物流の促進が期待されます。
また、緑豊かな里山は、NHKの日本の里山100選に選ばれ、干潟八万石には田園風景が広がります。首都圏からのアクセスの良さと、豊かな自然環境を活かし、新たな人の流れを生み出すことを目指しています。
匝瑳市の特色
匝瑳市が誇る伝統の植木産業

匝瑳市には、明治時代から続く植木産業があります。
病害虫や寒さに強い匝瑳市のイヌマキに注目が集まり、植木産業が広がりました。匝瑳市は日本最大級の栽培面積を誇る産地となっています。特に、八日市場・川辺・宮本・春海・堀川・野手・高地区では、槇や黒松などの庭木が多く生産され、特に生垣用の槙塀(まきべい)が有名です。
東京駅にあるマツの木も匝瑳市のものです。
また、匝瑳市内には千葉県認定の植木伝統樹芸士が41人在住しています。毎年5月の連休には「匝瑳市植木まつり」が開催され、多彩な植木・草花や観葉植物・鉢植え木が揃う植木の即売会が行われています。
地産地消や都市農村交流の取り組み

匝瑳市では農業も盛んで、地産地消の取り組みも進めています。地域おこし協力隊の制度などを活用し、都市部と農村をつなぐ取り組みも展開されています。特に、ふれあいパーク八日市場は都市農村交流のターミナルとして機能しており、農産物の直売所や郷土料理レストランで地産地消を促進しています。
地域おこし協力隊や地元で活動するNPO法人の取り組みにより、若い就農者や移住者への支援も行われています。
映像作品の舞台となる千葉の古刹・飯高寺
飯高寺(飯高檀林)は、日蓮宗の由緒ある学問所として知られています。広大な敷地には、悠久の時を刻む杉林が生い茂り、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
寺院の建造物群のうち、講堂・鐘楼・鼓楼・総門は、歴史的・文化的価値が認められ、1980年(昭和55年)に国の重要文化財に指定されました。
多くの名僧を輩出してきた飯高寺は、その荘厳な佇まいから、大河ドラマ「麒麟がくる」「西郷どん」、時代劇映画「忍びの国」、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「信長協奏曲」など、数々の映像作品のロケ地としても活用され、芸術創造の舞台としても知られています。