宮城県七ヶ宿町

 
七ヶ宿町(しちかしゅくまち)は、宮城県の南西部、山形県と福島県の県境に位置する、人口約1,200人の小さな町です。町の大部分は蔵王連峰の山々に囲まれており、町域の約9割が森林という豊かな自然環境が特徴です。町内を流れる白石川の源流域にあたり、清らかな水と澄んだ空気に恵まれています。また、町の名前の由来は江戸時代、奥州街道の宿場町として七つの宿があったことからきています。四季折々の美しい風景が広がり、特に冬は雪深く、夏は涼しい気候が魅力です。

七ヶ宿町の特色

七ヶ宿町の観光スポット

七ヶ宿町には、自然と歴史を体感できる観光スポットが点在しています。
  • 七ヶ宿ダムとダム湖(七ヶ宿湖) 町のシンボルともいえる七ヶ宿ダムは、宮城県最大級のロックフィルダムで、ダム湖周辺はキャンプや釣り、ボート遊びなどアウトドアレジャーが楽しめます。春には新緑、秋には紅葉が湖面に映え、写真愛好家にも人気です。
  • 滑津大滝(なめつおおたき) 高さ10m、幅30mの迫力ある滝で、「二階滝」とも呼ばれる美しい景観が見どころです。滝の周辺は遊歩道が整備されており、マイナスイオンを浴びながら散策できます。
  • 旧宿場町の面影 江戸時代の宿場町として栄えた歴史を感じられる建物や、かつての街道の面影を残す道が町内の一部に残っています。特に「七ヶ宿街道」は、歴史好きにはたまらないスポットです。
  • 道の駅 七ヶ宿 地元の新鮮な野菜や特産品が並ぶ直売所や、地元食材を使ったレストランがあり、観光客の休憩スポットとしても人気です。
 

七ヶ宿町の主力となる産業

  • 農業 清流白石川の水を活かした「源流米」や、そばなどの栽培が盛んです。たとえば、「源流米」は七ヶ宿町のブランド米で、冷涼な気候と清らかな水で育ったお米として高い評価を受けています。そばも町の名産で、地元のそば粉を使った手打ちそばが味わえるお店もあります。
  • 観光業 自然豊かな環境を活かしたキャンプ場や、旧小学校をリノベーションした宿泊施設、図書館とカフェが併設された交流施設など、町の魅力を発信する観光施設が充実しています。
  • 特産品の開発 地元の農産物を活かした加工品や、森林資源を活用した木工品など、地域資源を生かした特産品づくりにも力を入れています。

七ヶ宿町が注力している取り組み

七ヶ宿町は「小さくても持続可能なまちづくり~豊かさと幸せを実感できる住み心地100点のまち~」を目標に、さまざまな取り組みを進めています。特に以下の4つの分野に力を入れています。 1. 働く場所を確保し、安定した雇用を創出する事業 小さな町なので都会のように職種は多くありません。町の入口にある道の駅から町内への人の流れを促すため、キャンプ場や旧小学校を改修した宿泊施設、図書館とカフェが併設した交流施設などの整備を行ってきました。その他、清流を活かしたブランド米「源流米」やそばの栽培も行っています。 2. 七ヶ宿町への移住・定住の流れをつくる事業 平成27年度から力を入れ始めた移住定住施策により、毎年30人を超えるIターン・Uターンの移住者がいます。人口約1,200人に対し1割程度が移住者で、特に自然の中で子育てをしたいという子育て世代が増えています。情報発信に力を入れ、更に町の魅力をPRしていきます。 3. 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる事業 町内には産婦人科はありませんが、安心して出産・子育てができるよう金銭的な支援はもちろん、他自治体よりも健診の回数や定期的な交流の機会を増やしています。出産から高校生まで他の市町村には負けない子育て支援が充実した町です。 4. 時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する事業 高齢化率が県内一の町で、ひとり暮らし世帯が増えていますが、高齢者が住み慣れた地域で元気に生活が送れるように見守りや生活支援等も含めた困りごとに地域全体で取り組み支えあえる体制を推進しています。
 

この自治体のプロジェクト