匝瑳市 そうさ!匝瑳モデルで脱炭素!~ソーラーシェアリングを中心とした脱炭素化推進プロジェクト~
Details プロジェクトの詳細
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、環境省によって「脱炭素先行地域」が選定されています。
この地域では、民生部門(一般家庭やオフィス、商業施設など)の電力消費に伴うCO2排出ゼロと、地域特性に応じたCO2排出削減を目指します。
2025年度までに100カ所以上を選ぶ予定で、これまでに62地域が選定されました。2023年秋に発表された第4回選定では匝瑳市を含む12地域が新たに選ばれました。
匝瑳市の脱炭素への挑戦〜具体的な取り組み
ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の拡大

ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電、以下)とは、農地の上に太陽光パネルを設置し、農業と太陽光発電事業を両立することです。農作物の販売収入に加え、発電した電力を自家利用することで、農業経営の改善を図る新しい農業のスタイルです。
匝瑳市では従来から畑作営農型ソーラーシェアリングが導入されていますが、水田営農型ソーラーシェアリングの導入により、脱炭素化を進めます。
ソーラーシェアリング・アカデミー事業
匝瑳市の企業である「市民エネルギーちば」が中心となり、ソーラーシェアリング・アカデミー事業も実施します。
ソーラーシェアリングの研究を進め、ノウハウを共有したり、人材育成や他地域への横展開などにもつなげていきます。
バイオ燃料の取り組み
匝瑳市は植木産業が盛んです。市内の植木業者から排出される剪定された枝を燃料として活用するバイオマスボイラーの導入も計画しています。
さらに、剪定枝や放置竹林などからバイオ炭の製造にも取り組みます。
【バイオ炭による環境効果】
- 大気中のCO₂削減(カーボンニュートラルへの貢献)
- 土壌改良(保水性・通気性の向上、微生物の活性化)
- 肥料の持続性向上(土壌の養分保持力を高める)
- 農業の持続可能性向上(化学肥料の削減、土壌の長期的な質の向上)
プロジェクトで目指す姿〜ソーラーシェアリングが生み出す未来
- 営農型ソーラーにシェアリングよる新しい農業経営モデルの構築で収益向上と地域活性化
- 売電収入、バイオ炭の販売、カーボンクレジットの収益などにより、農業の収益を向上させます
- 新規就農者の確保や関係人口の増加につなげます
- ソーラーシェアリングの普及とコスト低減
- ソーラーシェアリング・アカデミー事業により、ソーラーシェアリングの仕組みの普及、専門知識を持った人材の育成、他地域への横展開などにつなげます
- すでに取り組んでいる他の自治体とも連携することでパネル等の共同調達を行い、コスト削減につなげます