桜川市 キャンプ場魅力度向上再整備計画プロジェクト
Details プロジェクトの詳細

自然と人が出会う、標高500mのキャンプ場
筑波高原キャンプ場は、日本百名山のひとつ筑波山の中腹、標高およそ500mに位置しています。そこにはカタクリやニリンソウをはじめとする希少な草花が咲き、春から秋にかけて多様な動植物が生息する自然の宝庫が広がります。
周囲には約130種類の野鳥が確認されており、近くを流れる沢では小動物との出会いも楽しめます。そんな豊かな自然環境の中にありながら、都心からは北関東自動車道「桜川・筑西IC」から車で約30分、常磐道「土浦北IC」からも50分とアクセスも良好。
遠出せずとも非日常を味わえる「自然と都市を結ぶ玄関口」として、多くの方に親しまれてきました。また、場内には筑波山山頂へ至る登山道が隣接し、気軽な登山の拠点としても高い利便性を誇ります。
老朽化した施設を、未来に開かれた“交流の場”へ再生する
本キャンプ場はすでにキャンパーや登山客など多くの利用者に親しまれており、中にはリピーターとなって訪れる方も少なくありません。
しかし、整備から長年が経過し、施設の老朽化が進行していることが現在の大きな課題です。
桜川市ではこの状況を好機ととらえ、環境や景観に配慮した上で再整備を行い、「より快適で、より多くの方に開かれた施設」へと生まれ変わらせようとしています。
整備後は、家族連れや若年層、アクティビティ志向の観光客など、これまで以上に多様な層が利用できるようになる予定です。自然を守りながら、持続可能な利用が可能な設計とし、春夏秋それぞれの自然を楽しめる新しい観光・滞在スタイルの拠点として、広く発信していきます。
桜川の未来を担う“関係人口”を育むプロジェクトとして
桜川市は近年、人口減少という全国共通の課題に直面しており、1995年を境に人口は減少傾向にあります。2040年には現在の約3割減となることが推計されており、いままさに地域の持続性が問われています。
このキャンプ場の再整備は、単なる観光施設の整備ではなく、「人と人、人と地域の接点を生み出す場」をつくるという意義を持っています。
短期的な観光客との接点にとどまらず、訪問をきっかけとした関係人口の創出や、将来的な移住・多拠点居住につながるような関係構築を目指しています。
企業や団体との連携も視野に入れながら、桜川の自然・文化・暮らしに触れる機会を創出し、地域に継続的に関わる人を増やしていく――本プロジェクトは、桜川市が未来に向けて歩む一歩として、多くの皆さまとともに進めたいと考えています。