令和6年度企業版ふるさと納税大臣表彰が決定

内閣府では、企業版ふるさと納税の制度を活用した優良な自治体や企業に対して大臣表彰を行っています。令和6年度の大臣表彰受賞団体が決まり、2024年12月には授賞式も行われました。今回は、令和6年度企業版ふるさと納税大臣表彰を受賞した団体の概要についてご紹介します。
企業版ふるさと納税大臣表彰制度とは令和6年度企業版ふるさと納税大臣表彰を受賞した自治体は4つ北海道札幌市の企業版ふるさと納税の取り組み青森県弘前市の企業版ふるさと納税の取り組み秋田県秋田市の企業版ふるさと納税の取り組み島根県江津市の企業版ふるさと納税の取り組み令和6年度企業版ふるさと納税大臣表彰を受賞した企業は3つエア・ウォーター北海道株式会社の企業版ふるさと納税の取り組み株式会社トリドールホールディングスの企業版ふるさと納税の取り組み株式会社龍角散の企業版ふるさと納税の取り組み大臣表彰受賞事例を参考に取り組みを進めてみては
企業版ふるさと納税大臣表彰制度とは
企業版ふるさと納税は、2016年に導入された制度です。2020年に税制改正が行われ、現在と同様の制度になり、制度を活用する企業が増加しています。
企業版ふるさと納税大臣表彰とは、内閣府が2018年に創設したものです。これは、「企業版ふるさと納税に関し特に顕著な功績を残し、今後の模範となる活動を行った企業や地方公共団体に対する表彰制度」です。
優れた事例を紹介することだけでなく、企業版ふるさと納税の制度活用促進も目的の一つとされています。
毎年各地の興味深い事例が受賞しており、令和6年度で7回目となります。
令和6年度企業版ふるさと納税大臣表彰を受賞した自治体は4つ
令和6年の企業版ふるさと納税大臣表彰を受賞した自治体は4つです。
- 北海道札幌市
- 青森県弘前市
- 秋田県秋田市
- 島根県江津市
北海道札幌市の企業版ふるさと納税の取り組み
札幌市では、障がい者がDX人材として活躍できるようリスキリング事業を実施し、プログラミングやデザインなど高度なICTスキルを習得する講座を提供しています。
事業は寄付者(トランスコスモス株式会社)からの提案を受けて企画を始めたものです。
寄付者の意見や企業のノウハウを活かしながら進められ、行政と関係団体の合意形成を経て地域のDX人材育成体制が構築されています。
当事業への寄付実績(累計):12,000千円
青森県弘前市の企業版ふるさと納税の取り組み
弘前市では、農業の繁忙期における労働力不足解消を目的に、寄付企業(ニッカウイスキー株式会社、アサヒビール株式会社)と協働して、りんご収穫ボランティアツアーを実施しました。
全国から参加者を募り、農作業と観光滞在を組み合わせた取り組みで、令和5年度には定員300名に対し282名が参加し、約7割が県外からの参加者でした。これにより労働力不足の緩和に加え、観光振興や関係人口の増加にも貢献しています。
当事業への寄付実績(累計):10,000千円
秋田県秋田市の企業版ふるさと納税の取り組み
秋田市では「MIRRORLIAR FILMS」と連携し、一流のクリエイターと地元学生が短編映画を制作する地方創生プロジェクトを展開しました。
市内6大学から約40名の学生が参加し、映画制作を通じて地元を知り、クリエイティブな挑戦を体験することで、地域への愛着と未来への希望を育みました。
また、完成作品の公開や映画祭への出品を通じ、「若者の挑戦を応援するまち」というメッセージを広め、シティプロモーションにも貢献しています。
当事業への寄付実績(累計):89,057千円
▼事業の内容はこちらでも紹介しています
島根県江津市の企業版ふるさと納税の取り組み
首都圏のメディアと連携し、「菰沢公園」の魅力向上とJR山陰本線「波子駅」の無人駅を活用したクラフトビール醸造施設誘致によるリブランディング事業を実施しました。
この取り組みにより、広報効果の向上だけでなく、寄附企業との信頼関係の構築や新規寄附企業との出会いを促進しました。多様な民間企業との連携が地域活性化に寄与しています。
当事業への寄付実績(累計):68,500千円
令和6年度企業版ふるさと納税大臣表彰を受賞した企業は3つ
令和6年の企業版ふるさと納税大臣表彰を受賞した自治体は4つです。
- エア・ウォーター北海道株式会社
- 株式会社トリドールホールディングス
- 株式会社龍角散
エア・ウォーター北海道株式会社の企業版ふるさと納税の取り組み
エア・ウォーター北海道株式会社は、北海道の地域活性化を目的に、自治体向け寄附支援制度「ふるさと応援Hプログラム」を創設し、「地球環境」や「ウェルネス」などの社会課題解決に貢献する事業を支援しています。
専用ホームページの開設や北海道庁との発表会を通じて官民連携を図り、小規模事業や共同事業も対象にした多様性のある公募要項を構築しました。
この取り組みで道内179市町村を対象に幅広い支援を展開しています。
当企業の寄付実績(累計)
寄付額:113,350千円
寄付先:北海道18団体
▼取り組みの詳細はこちらでも紹介しています
株式会社トリドールホールディングスの企業版ふるさと納税の取り組み
株式会社トリドールホールディングスは、離島の振興を目的に、寄付を活用して切符売場兼待合施設をリニューアルしました。オープンテラスや地元物産販売、飲食スペースを備えた交流拠点として活用しています。
社員の移住をきっかけにプロジェクトが企画され、地域活性化とともに社員研修の場として全国から人が訪れる新たな人の流れも創出しています。この取り組みは地域と外部の人々の交流促進に寄与しています。
当企業の寄付実績(累計)
寄付額:70,000千円
寄付先:香川県丸亀市
▼取り組みの詳細はこちらでも紹介しています
株式会社龍角散の企業版ふるさと納税の取り組み
株式会社龍角散では、生薬の国産化を目指して、関係機関や自治体と協力して寄附を活用し、生産者である農家を支援しています。
さらに、乾燥調製作業の民営化による雇用創出や、生薬規格外品を使った特産品や薬膳料理の開発、小中学校や農業高校での収穫体験受け入れなど、多方面で地域活性化を進めています。
この取り組みは生薬の安定供給と地域の持続可能な発展に貢献しています。
当企業の寄付実績(累計)
寄付額:57,340千円
寄付先:秋田県八峰町 他
▼取り組みの詳細はこちらでも紹介しています
大臣表彰受賞事例を参考に取り組みを進めてみては
今回は企業版ふるさと納税の令和6年度大臣表彰受賞団体をご紹介しました。これらの事例を参考に、企業や自治体で企業版ふるさと納税の取り組みを進めてみてはいかがでしょうか。
企業版ふるさと納税バトンパスでは、自治体での事業をテーマごとに分類し、紹介しています。寄付を検討中の企業の方、プロジェクト掲載をご希望の自治体の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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参考:
内閣府 企業版ふるさと納税に係る大臣表彰式 制度の概要と表彰事例のご紹介
内閣府 令和6年度「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)大臣表彰」受賞者 取組概要
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